創部100周年事業

創業100周年記念事業にあたって

会長 田中計久 S53卒

OBの皆様には益々ご清栄のことと思います。いよいよ創部100周年の記念すべき年を迎えました。これまで以上に身の引き締まる思いです。

さて、100周年記念事業については、昨年4月のOB総会にて大枠の承認を頂いたのち、坂下副会長を中心に
①深江キャンパス体育館内にロッカールーム及びミーティングルーム兼クラブルーム設置
②100周年記念誌の作成
③7月9日の記念式典及び懇親会実施
を柱に昨年来理事会で議論して参りました。詳細は、坂下さんからの報告をご参照下さい。

すでに、昭和57年卒以降のOBで、①は中本さん(S57卒)、②は遠藤さん(S60卒)、③は天知さん(S57卒)を中心に、実現に向かって具体的な行動を開始していただいており厚く感謝申し上げます。また板垣事務局長が理事会開催や大学事務方との折衝でバックアップしていただいていることも申し添えます。池内副会長、辻野さん(S56卒)、鬼丸さん(S62卒)の東京支部幹部がこれから始まる100周年記念事業の原資となるOB寄付に向けて、中堅若手OBの結束を図るアクションを始めていただいており心強く感じています。

今回の100周年記念事業推進にあたり、我々にとり有難かったのは、京都大や一橋大ラグビー部の100周年記念式典に出席し、先行事例として参考にさせていただく機会があったということです。例えば、100周年記念誌発刊については、多くOBの労力と時間が必要であり、式典時の記念資料配布で良いかと考えておりましたが、一橋大ラグビー部の式典にていただいた立派な記念誌を見て、やはり神戸大ラグビー部として75周年誌以降の足跡を含めてまとめる必要性を感じた次第です。また、75周年誌発刊後に卒業されたOBの現役時代の記録や思い出を残す機会でもあり、幅広い世代のOBの皆様のご寄稿やご協力をお願い致します。

また、創部100周年を機に、グラウンド芝生化に続く練習環境やインフラ整備を進めて現役チーム支援を強化し、それとともに他校ラグビー部が来られて恥ずかしくない施設とすることは、大学に支援を期待できない状況でOB会が担っていく役割です。現役が日々利用するだけでなく、OBが深江グラウンドを訪れ、現役や他のOBとクラブルームにて歓談できるのにふさわしい場があれば、と考えております。

創部100周年は、我々にとってこれまでの足跡を辿る重要な到達点であると同時に、これからの神戸大ラグビー部の将来像を未来志向でイメージし具現化していくスタート点となります。

現役チームは昨年12月11日の大阪学院大との入れ替え戦を30対17で勝利し、創部100周年の記念すべきシーズンをBリーグ在籍で迎えることができました。南主将他4回生を中心とした現役チームの頑張りに試合当日は心を揺さぶられました。今シーズンも、磯江さん(S53卒)、小松さん(S54卒)、中本さん(S57卒)、森岡さん(H01卒)による現役チームサポートと明慶さん(S53卒)、三戸森さん(S54卒)、新井さん(S55卒)福本さん(S63卒)による芝生グラウンド整備が、現役の活躍を支えたことも忘れてはなりません。

どうか多くのOBが100周年記念事業に心を寄せて、ご支援、ご協力いただくことを心よりお願い申し上げます。

副会長 坂下清信 S57卒

創部100周年記念事業は盛りだくさんの事業を計画しています。OBの皆さん全員参加で記念すべき100周年を祝い、この輝かしい伝統を継続・発展させましょう。

① 記念式典と祝賀会を開催します。
令和5年7月9日(日)午後、神戸大学で記念式典と祝賀会を開催します。祝賀会は東京支部でも東京六甲クラブにおいて同時開催予定です。式典と祝賀会は神戸とネットで繋ぎますので、東京でも式典の様子をご覧いただけます。皆さま、予定を空けておいてください。

② 100周年記念誌を発行します。
75周年事業として記念誌が発行されてから、この25年間は発行がありません。この間のOB会の歩みを記録すると同時に、若いOBの方々に寄稿いただき、未来志向の記念誌にできればと考えています。発行は記念式典と祝賀会の記事も掲載しますので令和5年末頃になる予定です。

③ 現役支援として練習環境やインフラを整備します。
深江グラウンドは天然芝の立派なグラウンドですが、ここにはラグビー部員や対戦チーム等が専用で使用できる更衣室がありません。このため、ラグビー部員や利用者は露天で着替えることが常態となっています。また、現役部員が部の運営や戦略会議(プロジェクターを用いたプレーや戦術の分析など)を行える場所もありません。これらを改善すべく、深江キャンパス内施設にロッカールームとミーティングルーム及び④にあるOB会ギャラリーを加えた『クラブルーム』を整備します。さらに、深江グラウンドで観戦する際、観戦設備は全くありません。そこで、折りたたみテントや背付ベンチ、また、練習や試合を俯瞰できる移動式物見やぐらの購入を計画しています。

④ OBのためのギャラリーを深江キャンパスに設けます。
『クラブルーム』の一角にOB会ギャラリーを設けます。OB会ギャラリーは、深江グラウンドを訪れたOBが現役部員や他のOBと親しく歓談できるコミュニケーションの場とします。そこには、神戸大学ラグビー部の歴史を感じることができる写真や記念品、年表や過去の戦績などの資料を備え、壁にはOB全員のネームプレートを掲げることを計画しています。

⑤ 深江グラウンド天然芝の維持及び将来の更新に備えた資金を確保します。
芝生化後の5年間による蓄積した芝生の痛みをしっかりと補修しリフレッシュするため、また今後の予期できない災害や芝生の病気に備える資金を確保しておく必要があります。

上記③~⑤の事業を遂行するためにはOB 各位のご寄付をお願いしなければなりません。2017~18年に芝生化事業に対してご寄付を頂いたばかりで誠に恐縮ですが、ご理解、ご協力の程よろしくお願いいたします。