【LAST SEASON BLOG】⑩STAFF 深田 一希
いよいよ2026年度リーグ戦が開幕します。
今年がラストイヤーである4年生に今の想いやこれまでの振り返りを綴ってもらいました。
ぜひ、最後までご覧ください✨
第10弾は、STAFF 深田一希です。
自利利他
大学ラグビーには特有の難しさがあると思っています。
毎年主力や幹部が入れ替わり、どれだけ優れたプレーヤーがいたとしても、チームにとっての賞味期限はたったの4年しかないという難しさです。
人が入れ替わり続ける中で、いかに勝ち続けていくか。
学生主体のチームにおいて、スタッフとして関わる最大の魅力は自分たちの手でチームのスタンダードを引き上げ、人が変わっても揺るがないシステムを築き上げることだと思っています。

私自身、怪我や休部を経験し、グラウンドの外からチームを見つめ直したのち、スタッフとしてチームに復帰しました。
そこで直面したのは、マネージャーという役割の奥深さと、ある種のシビアな現実でした。
グラウンドでの業務は、率直に言えば作業として切り取れば誰にでもできてしまうものが多いのが事実です。極端な話、怪我をしている選手でもこなせてしまいます。
では、スタッフとして活動する自分たちの存在価値はどこにあるのか。
同じ水運びという業務ひとつをとっても、ただボトルを渡すだけなら作業に過ぎません。
しかし、練習強度が上がっていく中で、どの選手に一番負荷がかかっているのか。どのようなタイミングで渡せば、選手にとってベストなのか。 この仕事が結果的に誰の、どのようなプレーに繋がるのかまで想像力を巡らせて動く。

誰もができる当たり前の業務だからこそ、相手を想う想像力がそのまま介在価値になります。
そしてこの相手のニーズを想像し、動く力は、ラグビーのグラウンドに限らず、あらゆる場所で求められる力だと実感しています。
リーグ戦を戦う中で、チームを取り巻く状況や求められる役割は日々変わっていくと思います。
しかし、どれだけ主体性を持ち、課題を見つけて改善し、良い仕組みを残していけるかという本質は変わりません。

最後に心に留めているのが、自利利他という言葉です。
他者のために徹底して尽くすことが、結果的に自分自身の成長や心の充実として返ってくる。
見返りを求めるのではなく、チームや選手のために惜しみなく与え続ける人間であることこそが、組織を強くし、自分を前に進める一番の原動力だと考えています。
引退までの残り数ヶ月、4年で人が去ってもこのチームに高いスタンダードが残り続けるように、最後の一瞬まで、利他の精神で精進していきます。

